看護師さんからの御守り

私は摂食障害で入院したことが2度あります。

過食嘔吐しかしない日をずっと続けていて、心身共に疲れて疲れて、もうどうしようもない状態で。

自分から入院したいと申し出た任意の入院でした。

入院して治したいという気持ちは、内心はありませんでした。

ただ休みたかった、というのが正直な動機です。


始めに入院したところでは、看護師さんがすごく温かく迎えてくれました。

「食べても大丈夫」という手作りの御守りを作ってくれたことを覚えています。

しかし当時の私は、そんな偽善じみた物要らない、分かり切ったようなこと言うな、と反発心を持ちました。


思う存分食べたり吐いたりしていた自由が奪われた入院生活は、自分から志願したものではありましたが、想像していた以上に窮屈でイライラが募っていく。

看護師さんを含め、医療側は「治しましょう」という方向性で接してくるのは当然であり、それも分かってはいるけれど、そもそも治そうと思う気持ちは私にはなく、数日で入院生活が苦痛になりました。

嘘も上手になってました。

病院スタッフの隙をみて嘔吐したり、外出できるときは注意されていたにも関わらず近くの公園を走りまくってカロリー消費に懸命になったり、そのついでにこっそり現金を持ってコンビニで過食の食材を買ったり。

治療とは逆方向に自分で仕向けてましたね。


結局、入院生活はまた自分からリタイアしました。

なんだかんだ屁理屈を並べて、逃げました。また自由な過食生活に戻れる開放感すらありました。


看護師さんがくれた御守り。

心から「大丈夫なんだよ」というメッセージをくれていたのだと思います。


いま、私は心理士として支援側の立場で相談者の方と関わっています。

相談に来られる方に何を伝えたいかというと。

食べても・・・。吐かなくても・・・。身を削ってまで頑張らなくても・・・。

弱い自分でも、いい子でなくても、不器用でも・・・。

そのまんまの自分で・・・。

入院当時に看護師さんがくれた言葉「大丈夫」ということかもしれない。

自分が自分でいても大丈夫なんだということ。

(少し漠然として分かりづらいかもしれませんが)


入院していたのはもう10数年以上前のことですが、最近ふとあの御守りのことを思い出し、今回この記事を書きました。

あのときの看護師さん。ぞんざいに扱ったこと、ごめんなさい。長年かかりましたが、ようやくここに来て御守りに込めていただいた思いが理解できました。



克服者臨床心理士と取り組む認知行動療法

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